いちにこ。

 
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01
 
※通常の記事と分ける為に過去記事にしています。

2010/08/01 『できもの発見から病院へ行くまで』

「猫 唇 できもの」とも内容が重複しますが、2010年6月末にイチの口元におできのようなものができているのを
発見しました。

できものに気が付いたのはオットで、オットよりも接する機会が多かったはずのワタシは言われるまで気が付かなかったので、
正確にそれがいつからあったのかはわかりません。

口を閉じている状態であれば隠れて見えなくなってしまうそれは、はじめ本当に"おでき"だと思っていました。
もしくは下顎にアクネ(猫ニキビ)が見受けられる状態だったので、人間と同じようなニキビができたのかも…と。

「一応調べてみましょうかね~」という、軽い気持ちで猫 下唇 できものでグーグル検索をしましたが、
これがイチと同じ症状のものがでてきません。
でてくるのは猫ニキビに関するものばかりだったのでやっぱり"おでき"か"ニキビ"なんだと思いましたが、
ちまちまと検索ワードを変えて調べること数日。
ある検索ワードで左右の違いはあるものの、イチと同じような場所に直径1cm程の赤黒いできものができている
猫の画像がでてきました。

残念ながら何の検索ワードで引っかかったのか忘れてしまったのですが、どこかの動物病院かなにかの症例の一つだった
と思われるその画像には「はじめは小さなできものだったものが様子見のまま数年放置してしまったために重症に
みたいなことが書かれていました。
さすがにこうなってはマズイ!と危機感を持ち、ワタシ以上に楽観視していたオットに画像を見せ病院へ行くことにしました。
これが7月初頭の事です。

727-8

はじめよりは危機感は持ったものの、やはりどこかで「ただのできものかも」と思っていたところもあり、獣医に行くのも
「なんでもないですよ。大丈夫ですよ。」という言葉が聞きたかったからでした。
が、しかし獣医さんから「なんでもないですよ。」の言葉は聞く事ができませんでした…orz
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02
 
※通常の記事と分ける為に過去記事にしています。

2010/08/02 『検査して結果がでるまで』

医者 「う~ん…。こんなの前からなかったですもんねぇ。」
ワタシ「そうなんですよ。ニキビ…じゃないですよね。」
医者 「ニキビではないですね。」
医者 「はっきりしたことは何とも言えないですけど、あっていいものではないですねぇ。」

というわけで、「なんでもない」という安心の言葉はなく獣医師から進められたのは病理検査(できもの・しこりから
細胞や組織を採取して、顕微鏡で調べる検査)で、できものが何なのか詳しく調べることでした。
ただ、大したことないものだった場合は抗生物質で小さくなることもあるかもしれないとも言われました。

ここまできてもやはり大したことないものであって欲しいと思ったワタシは、とりあえず抗生物質を一週間分処方して
もらうことを選択。
ただし、できものが大きくなる事があれば連絡して下さいとも念を押されました。

抗生物質を一週間飲ませましたが、特に変化なし…。
再度病院へ行くことに。

口元に麻酔効果のあるジェル?のようなものを塗り、針を刺して中身の細胞を取ってもらいました。
検査自体はここではできないそうなので、外部の検査機関にまわしてもらいます。そのため詳細がわかるまで更に
一週間かかるとのことで連絡を待つことになります。


更に一週間後の7月12日、獣医師から連絡がありました。電話越しで伝えられたその検査結果は「良性の腫瘍」。
そして"良性なのでいますぐにどうにかなることはない" "ただ放っておいていいものでもない" "今後のためには外科
手術で取ってしまうほうがベター" "時間があるときでいいから経過観察に連れてきて"と言われました。

うーん…よくわからない…。
良性だけど腫瘍。そんでもって手術で取ってしまうほうがいいとは…。

その日のうちに今度は「良性 腫瘍」で検索。
「脂肪腫」という書いて字のごとく脂肪の塊がしこりになるものがあるらしく、大体それが引っかかります。
ただの脂肪の塊ならば確かに良性っぽい感じだし、有るよりは無いほうがいいので取ったほうが良いとも書いてあります。
電話口でしっかり腫瘍名を聞かなかったワタシはてっきりこの「脂肪腫」だったのかと勘違いしてしまいました。

なので、今後できものが大きくなったりすることがなければ、できるだけ様子を見たいと考えました。
イチへの体の負担を考えるとやっぱり、おいそれと手術に踏み切ることはできないので「時間があるときでいいって
言ってたよね」とすぐに病院へ行くことはしませんでした。


検査結果がでてから10日以上もたった7月26日。
その2~3日前に腫瘍がやや赤く変色し、なんだか数ミリ大きくなったような気がしたので病院へ行きました。

獣医師が「なんか少し(腫瘍が)大きくなった…?」と呟くので「えぇ…やっぱりそうですか」と…。
この日検査結果の書かれた診断書を見たのですが、そこには「診断 肥満細胞種」とありました。

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…あれ。 「脂肪種」じゃない。
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03
 
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2010/08/03 『肥満細胞腫発覚から手術決定日まで』

診断書を目の前にしながら獣医師に「やはり放って置いていいものとは言えない」と言われます。
勝手な思い込みで「脂肪腫」だと勘違いしていたワタシですが、例え脂肪種であったとしても今後イチが年を
取ってから悪性にならないという保障はないことを知っていました。

本音はやはり様子を見たいという気持ちでしたが、今後の事を考えると"何が何でも手術は絶対にしたくない!"という
訳ではなかったので手術を受けさせる意思がある事を獣医師に伝えました。

今回の手術は全身麻酔を使って行われるので、先駆けて血液検査をしてもらうことになりました。
検査をすることによって腎臓や肝臓、あるいは心臓などに問題がある場合に起こりうる様々な障害を回避できるからです。
血液検査の結果はGPT(肝機能値)が高かったです… orz
猫の正常値がは86なのに対しイチの数値は147! うぉーい!!またかよ!

というのも、以前去勢手術を受ける際での血液検査でやはりGPTの数値が高かったのです。
この数値が高いと肝機能の疾患(肝炎、肝壊死、肝腫瘍)の他に、煮干・かつお節などの人の食べ物やその他の異物
などを口にしている場合なども考えられます。以前、この獣医師から網戸を舐めるクセのわんこがGPT値が高かった
と聞いています。
とはいえ、イチにはおろかニコラにも人の食べ物は一切与えておらず猫用の煮干・かつお節もあげていない…。
去勢手術の血液検査の際にはイチだけに異常があってニコラには何の問題もなかったのです。

なので、前回に続き今回もGPTだけ数値が高いということは、もう先天的にそういう個体なのかなぁと思っております。
(だから今回の腫瘍ができたのか…!?)
ですが先天性だろうが何だろうが、数値が高ければ麻酔によるリスクが高い事には変わりはないので数値を下げなければ
いけません。

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そんな訳で一週間分のお薬を処方してもらい、手術も薬の飲み終わる一週間後の8月3日になりました。
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04
 
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2010/08/04 『で、肥満細胞腫ってなに?』

さて、診断書によってイチの腫瘍が「肥満細胞腫」であることがわかりましたが、この「肥満細胞腫」とはなんぞや?
という事です。

各所からの抜粋を自分でわかりやすいように繋ぎ合わせると

肥満細胞腫
・太っている(肥満)猫にできる細胞ではなく細胞が増える(肥満する)ので「肥満細胞腫」
・犬・猫・フェレットにみられる腫瘍で人間にはできない
・犬の場合は悪性(癌)のことが多く、猫の場合は良性であることが多い

以下、猫の場合のみ
・皮膚腫瘍全体の20%で猫にはよくできるもの シャム猫に多く発症がみられる
・老齢(平均10歳)に多くみられる「肥満細胞型」と若猫(平均2.4歳)にみられる「組織球型」がある
・「皮膚型」と「内臓型」があり内蔵型は悪性の可能性が高い
・単発の場合もあれば、複数できる場合もある
・皮膚型は頭部(耳の付け根、耳の後ろ、頭頂部)に発生しやすく、次いで体幹・四肢・その他の部位に
みられる
・自然に小さくなることもなくはないが、外科手術推奨
・原因は不明
・早期発見がとにかく大事


と、いうことで一般的に耳の周囲・もしくはワキとかの四肢にできやすいものらしいのでイチの場合はちょっと稀な
部位にできてしまったようです。そのためか「猫 唇 できもの」で検索してもなかなか出てこなかったようなのです。

そして、どの参照サイトでも必ず治療には外科手術をするべし!とでてきます…。
サイトだけではなく医療辞典的なものの文献も読みましたが、「皮膚型は良性」としながらも「腫瘍のなかでも肥満
細胞腫は悪性」とでてくることもしばしばなので、どうも白に近いグレーな感じが見受けられます。

こうなると様子をみている場合ではないようです。
もう手術の予約を入れた後でしたが、これで完全に「手術をしない」という選択肢は消えました。
何が何だかわからない猫にとっては辛いだけでしょうが、年を取って体力が無くなった頃に悪性になってしまっても
もっと辛いでしょう。

はじめは今回の腫瘍摘出の手術をすることそのものに不安がありましたが、肥満細胞腫を調べていくうちに術後の
こと(腫瘍の転移・再発)のほうが心配になりだしました…。

※参照サイト
犬や猫の肥満細胞腫ってなに? ~皮膚腫瘍として~ gooペット
猫の肥満細胞腫 Petwell(ペットウェル)
猫:肥満細胞腫 IMOTO ANIMALHOSPITAL
肥満細胞腫 猫の肥満細胞腫 児玉どうぶつ病院
北里研究所コンパニオンアニマルラボトリー イヌ・ネコの腫瘍解説
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05
 
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2010/08/05 『手術当日』

「調べてみてどうしても疑問が残るのならばキャンセルしよう」と思っていた手術ですが、調べれば調べるほど
必要なものとしか結論付けできませんでした。

手術前日。熱帯夜が続いてたなかなのでちょっと心配ではありましたが、24時をまわったところで猫用の飲み
水を回収。全身麻酔をかける手術なのでここから絶食です。
翌朝もいつも通り飯くれコールで起こされましたが、大絶叫に耐えながらスルーして午前中のうちに病院へ。

直前ではありましたが、疑問が残ったまま手術望むのは嫌だったので気になった事はできるだけ質問して
おきました。
まずは内臓に腫瘍がないか調べてもらえるよう頼みました。肥満細胞腫は皮膚よりも内臓にできたときの方が
危ないので、今見える腫瘍が内臓からの転移ではない事を確認しておきたかったのです。

そして、手術の方法です。
肥満細胞腫の手術では通常、腫瘍の周囲3cmを切り取り皮を色々引っ張ってきて縫うようですが、イチの場合、
場所が場所なものでそんなに大きくは切り取れません。
また、腫瘍の根が残ってしまうと同じ場所に再発する可能がでてきてしまうので深めに切るのですがこれも
骨が邪魔して難しいのです。
深く切る為には顎の骨を削る方法もあるようですが、今回はそこまでする必要はないでしょうとの事でした。

さて、手術の前に再度血液検査をしなければなりません。

1週間肝臓の数値を下げる薬を飲ませていましたが、再検査の結果もGPTが134。 orz
あんまり変わらない…。(正常値は猫の場合86)
 ↓こちらは前回の数値
肥満細胞

しかし、一緒に調べてもらったALB(アルブミン)は正常値2.4~3.9のうち3.3でした。肝臓に問題があるならば
このALBの数値にも異常がでるらしいのですが、これに問題がなかったため手術を決行することにしました。

※GPTの数値が高いままの手術には全身麻酔をかけることで死亡するリスクを伴います。
通常ならばもう1週間薬で様子をみるとこですが、肥満細胞腫が早期の治療が必要であり、発見から一ヶ月以上
経過している為、納得の上麻酔のリスクを背負って手術してもらいました。
ここは飼い主さんの判断に委ねられると思いますので、一番納得の行く形を取っていただければと思います。
獣医師にもこれが避妊・去勢手術であるならばもう1週間様子を見るだろうと言われました。

イチに「頑張れよ」と声をかけてキャリーごと病院に預けました。数時間のうちに手術は終わるので
夕方迎えにくる予定で病院を後に。


午後3時頃、病院から手術終了の連絡が来ました。内臓の腫瘍もなかったようで、とりあえずは一安心です。
「麻酔の覚め具合によって日帰りできるか判断しますので、来る前に一度電話して下さい。」との事なので
再度連絡する事に。


午後7時前に病院へ連絡しました。
ワタシ「これから迎えに行こうと思っているんですが、どうですか?」
医者 「うーん…。まだ大分麻酔が残っているみたいなんですよね。」
ワタシ「…そうですか。」
医者 「一泊した方が良さそうですけど、一度見てから決められます?」
ワタシ「そうします!」

という事ですぐさま病院へ!

診察室に通されると術後のイチとご対面です。
目はウツロで足にはまだ麻酔が残っているらしく立ち上がれません…。
(脂肪が多いと麻酔が効きづらく覚めにくいらしいです。デブなの…?orz)

確かにこれは一泊した方がいいのかもしれないと思ったのですが、夏休みでお出かけの方が多いのか
病室に隣接するペットホテル用のケージからわんこ達の鳴き声が聞こえる、聞こえる…。
頭では入院の方が無難だと思いましたが、感情的には連れて帰りたい旨を伝えると「それじゃあ皮下点滴
してからお返ししますね」と点滴の準備をしてもらいました。


帰りの道中一度だけ「ニャア」と鳴いたので意外と大丈夫かと思いきや、自宅に開放するとヨロッヨロの
フラッフラ…。定まらない視点と思うように動かない後ろ足で転びながら家中をチェックし続けます。
なぜか徘徊し続け中々ジッとしててくれない姿に、連れて帰ってきた事をちょっと後悔…。

   手術痕 ※クリックで開きます。

しかし、翌朝にはほぼ回復し、朝ごはんをねだりに来ました。
カリカリは痛いだろうとペースト状のウェットを用意し、化膿止めの薬を混ぜてあげました。
スプーン2杯くらいの少量ですが食欲があることにちょっと安心です。

いつもよりは断然おとなしいですが、これが体力の消耗かなのか精神的に消耗しているのかはわからず…。
3日後に経過観察に、2週間後に抜糸のため病院行きです。
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